ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D(3DS)の基本情報・見どころ・レビュー・感想・評価

81.ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D(3DS)レビュー・感想・評価

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D画像1

■タイトル:ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D
■発売日:2015年2月14日
■開発元:任天堂
■発売元:任天堂
■定価:5,170円(税込)
■個人的ランク:C+

プロローグ・あらすじ

ハイラルの世界を巨悪から救った少年・リンクは元の時代に戻り、
その後、人前から姿を消し、愛馬のエポナとともに放浪の旅を続けていた。
それは、かつての冒険で別れた大切な友を探す旅であった。

ある森の中を通過している時、
リンクは突如、奇妙な仮面を被った小鬼「スタルキッド」に襲われる。
そこでリンクは、以前にハイラル王国のゼルダ姫から受け取った楽器「時のオカリナ」を
エポナもろとも奪われたあげく、植物のような種族「デクナッツ」の姿に変えられてしまう。

リンクはスタルキッドを追いかけるが、そのうちに見知らぬ町へ辿り着く。
そこは、巨大な時計台を擁する「クロックタウン」という町だった。

クロックタウンがあるその世界は、ハイラルとは似て非なる異世界「タルミナ」で、
3日後に月が落下して滅亡する運命にあった。

リンクは町で探索を続け、スタルキッドから時のオカリナを取り返す。
そして、ゼルダ姫から教わった曲「時の歌」を奏でると、
リンクは、クロックタウンを訪れた日の朝に戻っていた。

時のオカリナを駆使して何度も時を遡りながら、
たった3日間で滅びゆくタルミナを救うため、リンクは新たな冒険に旅立つ。

本作の見どころ

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D画像2

  • ・繰り返す同じ時間でも、過去の冒険の記憶を生かせる設定なのが面白い。
  • ・仮面を駆使し、様々な異種族に変身して、個々の特徴を駆使して進めるのが面白い。
  • ・シリーズ屈指の難しさ。時間制限がある中で、無駄なく立ち回らないとならない。
  • ・登場キャラはみんな3日間の間で細かく行動が設定されていて、細かいところも楽しめる。

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3Dの総評

かなり評価が高く、時のオカリナの続編にあたる本作だが、正直、自分はそこまで刺さらなかった。
大きな理由としては、本作の特徴である時間制限が思いのほか早く進行するため、ゆっくり物語を楽しめず、絶えず急かされるように感じてしまったのが一つ。
また、作品を楽しめるサブ要素は数多くあったものの、前述した急かされている感と、説明やヒントが全般的に少なかったために惹きつけが乏しかったのも痛かった。そのため、大半をスルーしてしまい、ハートの欠片を得る機会も少なく、クリア時のリンクの体力ゲージは何と折り返しにも至らなかった
そして致命的に感じたのが、ゲーム開始時にそもそも攻略を見ないとこのゲームの進め方すらよく分からなかった点全般を通してかなり説明やヒント不足なので、とっつきづらく、人によってはゲーム開始時で投げ出してしまう人もいると思う。

ただ、作品の仕組みがある程度分かって慣れてくると、じわじわとこの作品の良さが伝わるようになってくる。
何より面白いのが、冒険をしたプレイヤーの記憶がそのままリンクの記憶として生かせて、同じ時間でも違った動作を出来るようになるのは他作にはない面白さだった。一度は救ったはずの場所も時間が遡ったら救う前の凄惨な状態に戻っていて、でも救った時に得た知識やアイテムが生かせるというのも感慨深い。
前作と同様3D作品ということで、謎解きに立体感が加えられているのも面白みがあり、また、謎解きの難易度が高い上に時間制限付きなので、かなり歯応えがある。本作はかなりアクション性が求められた印象で、謎解きだけを楽しみたいという人にはハードルが高いという印象も受けた。
ゼルダ好きの中でもアクションゲームが不得意ではない方、歯応えある謎解きを楽しみたいという方に特にお勧めしたい作。

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D(3DS)

任天堂 2015年2月14日

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ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3Dの音楽

本作も、前作の時のオカリナに続き安定したゼルダサウンドを楽しめる。シリアスなストーリーのためか、不穏でおどろおどろしい曲調の音楽が多かったように思う。

個人的に刺さった曲はそんなに多くはなかったが、タルミナ平原は安定のテーマソングで冒険感があり、ひときわ光って感じられた一曲。
前作もあったグルグルの歌は相変わらず不思議な曲調で惹かれ、また、不思議の森の曲は前作の印象が強烈だったためにその印象を引きずってしまった。今作ではあまり印象的な使われ方はしていなかったが…
また、本当に"終末感"を感じる終末の曲はストーリー上何度も聴くことになったが、聴くたびに今まで得たものが失われる物悲しさや虚しさをダイレクトに感じ、印象深かった一曲となった。
ロックビルの神殿はダンジョンの中で一番印象深かった曲で、おどろおどろしさと壮大さとエキゾチックさがあり、天地が逆になるギミックと共に強く頭に焼き付いている。
ラスボス戦のムジュラの化身の音楽は、ラスボスらしくないシュールさがラスボスの小馬鹿にしたような感じと共に頭に残っている。

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3Dのシステム

基本的なシステムは前作の時のオカリナを踏襲していて、3D作品なのでこれまでの見下ろし型の固定視点ではなく、360度見渡せる立体的な視点となっている。
また、動作において角度調整が重要なので、ロックオンシステムである『Z注目システム』の活用が必須。

本作において最大の特徴は『時間システム』。しかもそれは、タイムトラベルを利用して同じ三日間を繰り返し冒険する『3日間システム』とも呼ぶべきシステムでもあり、これまでのシリーズの使い勝手とは大きく異なる。冒険中は絶えず時間を気にする必要があるため、良く言えば冒険のスパイスになり、絶えず緊張感を楽しめる要素と言えるが、悪く言うと落ち着かず、ゆっくりまったりと謎解きを楽しみたいという趣向には向かない。人を選ぶシステムであると思う。

もう一つの特徴は『仮面システム』。これは身に着けることで様々な効果を得られるものだが、物によってはリンクの姿かたちが変わる仮面もあり、身に着けている間は固有の身体能力が得られる。その身体能力が謎解きに使われることもあるので、アイテム的な役目も果たす。

難易度は総じて辛口で、時間制限があるために無駄のない動きや的確なアクションが求められ、3D作品であるところも相まって謎解きも難しめ。

次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介

※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、
多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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